ぞうさんニュース

子育てのキーワードの一つ「自分で」

 生まれてしばらくは、授乳やおむつ替えなどでお母さんも夜昼なく大変な時期ですよね。4か月前後になると睡眠リズムの基礎(睡眠脳波の基礎)が出来上がり、首も座ってきて、目や耳で養育者を追うようになります。「アー、オー、ウックン」等の喃語を話し、またあやすとニコニコ笑顔を見せてくれます。
 1歳前後になると歩き始め、次第にスピードが上がってきて子供を追いかけて大変ですよね。でももっと大変なのが自我の発達への対応です。1歳までは養育者の思うように出来ていたことが、子供がやりたいように行動することが増えてきて、時にイラっとすることも。「やりたい・やりたくない」ことを自分で決めたいのです。
 そこで、食べる・飲む・脱ぐ・着る等身辺自立を進めながら、「自分で」している実感を味わえる工夫をどうぞ。
<食べる> スプーンを持ってくちゃくちゃしたい。⇒ 大きな容器に手づかみできる食材をほんの少し入れて。あっという間になくなるので、「あら、もう食べたの?」「きれいに食べたね」「こぼしてないね」とほめながら、「2杯目食べようか」「え、3杯目?!」「お母さんの分をあげるね」など、自分で食べきることができた実感を持てるような工夫。
<おしっこパンツを脱ぐ> どこかにつかまって立ったまま、足首までパンツを下げてあげて「じぶんで」「足上げて」と足をトントンと触ります。踏みかえしてパンツから足を抜くことができるようになったら、足首より少し上までしか下げないで、さらにひざ下で、膝上で、大腿の中ほどで、おしりを外すだけで と次第に難しくしていきます。できるたびに「やったあ」「じぶんでできたね」とほめてあげてください。この方法はいつも自分でゴールにたどり着いています。達成感や有能感を得られ、さらに養育者とのやり取りが楽しみになります。イヤイヤ期を軽くする方法でもあります。

ページトップにいくゾウ!