ぞうさんニュース

長引くせき

大人の方では、気管支喘息、肺炎、気管支拡張症、慢性閉そく性肺疾患、肺線維症、肺結核、肺がん、肺水腫、逆流性食道炎、非喘息性好酸球気管支炎 等、小児では、感染後咳嗽、気管支喘息、咳喘息、肺炎(マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎、百日咳症候群)、過敏性咳症候群、慢性副鼻腔炎、胃食道逆流症 等が原因であることが多いです。
*日常多いのは、何等かの風邪を引いた後長引く咳=感染後咳嗽です。これらは荒れた粘膜への刺激が続く場合です。その刺激とは?
 ・アレルギー体質がある、アレルギー性鼻炎やぜんそくなど粘膜の防御因子が弱い場合。
 ・副鼻腔炎(蓄膿)で鼻の奥からのどへ膿性鼻汁が落ち込んでくる、気管支炎まで巻き込んでいる。
 ・冷気、お喋り、運動、たばこの煙やほかの煙、きつい臭い、ほんの少しの刺激、ストレスなど。
*気管支ぜんそくや咳喘息も増える時期です。
*現在流行中のマイコプラズマ感染症も、長引く咳が特徴の一つです。細菌の中で一番小さいもので、特徴のある構造から通常使われるペニシリン系やセフェム系は無効です。マクロライド系、テトラサイクリン系などを使いますが、味の問題や副作用から小児には使いにくい薬が多いです。
*咳は、気道の異物を排出するためのたいせつな防衛の手段です。完全に止めてしまうよりも、「うがいを繰り返す」「マスクで刺激を防ぐ」「粘膜を保護する薬を使う」「痰が切れやすくなる薬を使う」「部屋の換気・湿度の調整」原因疾患に対する治療」を心がけてください。
*発熱を伴う場合,睡眠や食欲に影響のある場合は早めの受診をお勧めします。

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