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7月3日から20年振りに新紙幣が発行されました!
新紙幣になった3人の中の一人、新千円札の顔になった人物は、医学・細菌学者の北里柴三郎です。この人は破傷風の予防と
治療方法を開発、ペスト菌や赤痢アメーバの発見、コレラの血清療法の発見など大きな業績を残した人物です。
破傷風とは、傷口から破傷風菌がつくる毒素によって全身の筋肉をけいれんさせたり、開口障害、排尿障害を起こす病気で、
悪化すると呼吸ができなくなり亡くなってしまうこともあります。
北里柴三郎は高い技術と知識、努力と忍耐力で破傷風菌を詳しく調べ、予防と治療方法を開発し多くの人々を救いました。
1968年には予防接種が導入され、日本では激減していますが、2011年3月に起きた東日本大震災では10例ほどの破傷風症例が報告されています。
日本では、破傷風に対する予防接種は定期接種の対象で、現在は5種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブ)が
生後2か月から計4回接種されています。
1892年に建設された伝染病研究所は、北里柴三郎が所長になり、この研究所と建設費を提供したのが旧一万円札の福沢諭吉です。
そしてこの研究所の助手として入ったのが旧千円札の野口英世です。
このような偉大な人たちの研究、努力によって私たちの健康が守られているんですね。