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新年明けましておめでとうございます
昨年10月以降インフルエンザの早い襲来があり、改めてワクチン予防の必要性を感じさせられています。今年もコロナ流行に注視しながらその他の感染症の早期発見・治療と予防に心がけたいと思っております。
特に乳幼児と高齢者にとっては天敵の風邪ウイルスの一つのRSウイルスは、のど、気管支、肺組織に感染します。乳幼児では仮性クループや気管支炎を、高齢者では重症肺炎をきたし、時に致命的な呼吸困難に陥ってしまいます。
一方健常者では軽症ですむことが多いので元気なRS感染者がたくさんウイルスを輩出して町中に広がりやすく有効な対策が立てにくいです。また最近は季節を問わず流行するようになり、撲滅が困難な感染症の一つになりつつあります。
対策として、1才までの乳児には発症後の早期診断と急速に進行する気道閉塞を防ぐための早期治療が求められます。また近年は遺伝子組み換えで作る予防薬(RSモノクローナル抗体)のシナジスがハイリスク児に使えるようになりました。
モノクローナル抗体は、ウイルスやガン細胞に特異的に攻撃をかける免疫たんぱく質を人工的に作り注射して発症を予防しますが、生体自身の免疫反応を通して抗体を作らせるワクチンとは大きな違いがあります。RSウイルス感染で重症化しやすい早産児や呼吸循環器等に病気のあるハイリスク児に対して、シナジス(毎月1回流行期に連続で1~2年間)を注射して予防することが可能になりました。また生後すぐに1回注射で予防可能なモノクローナル抗体ベイフォータスの治験も始まっています。この2つの薬は非常に高価なため、対象はハイリスク児のみでしか治療は認められていません。
又、最近大人では妊婦・高齢者に有効な不活化ワクチンが認可されました。妊婦では分娩前の接種で赤ちゃんを長期にしっかりと守り、高齢者では死亡原因上位のRSウイルス肺炎を防ぐことができるようになりました。これらのワクチン、モノクローナル抗体の研究がもっと進められるように、当院でもシナジス治療とベイフォータスの治験を行っています。
今年もスタッフ一同心を新たに診療に頑張ります。また7月には新院長の赴任が予定されています。ご期待に沿えるよう準備してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。