その他
◇新型コロナオミクロン株とmRNAワクチン
新型コロナが地球上に出現して3年以上経過しました。この間コロナウイルスは幾多の遺伝子変異を繰り返し、現在はそのほとんどがオミクロン株と呼ばれるものとなり、世界では日本、韓国に残るだけとなりました。
今のところ世界各国の追跡研究では新しい変異株による流行は見つかっていません。日本はmRNAワクチンを国民の80%に達する高い接種率で1人当たり最大6回まで実施して大流行を抑制できた世界にまれな国であると言えます。このまま消失してくれるかどうかはオミクロン株以外の変異株が出現するか否かにかかっています。欧米やアフリカ、中国などのように国民の大多数が多くの死者を出しながら沈静化した国と違い、日本は自然罹患した人が50%にも満たず、大部分が軽症で治癒しているので社会全体の免疫力はまだまだ不充分で、感受性者(罹患する恐れの高い人)が多く残った状況です。よってまだまだオミクロン株の再流行の恐れはあります。加えてmRNAのワクチンの有効期間は6ヵ月~1年くらいなので、今後7回目接種が必要となるかもしれません。特に未罹患者や軽症治癒者は要注意と心得て、免疫弱者の方はぜひワクチン接種を積極的に受けていただきたいものです。