ぞうさんニュース

2019年12月号 なかなか寝ない赤ちゃん、眠りにくい子供たち

睡眠シリーズ その 1 ~なかなか寝ない赤ちゃん、眠りにくい子供たち~

新生児から 4 か月くらいまでの間に、頭の中にある体内時計がその子どもと 生活環境をすり合わせてきます。
体内時計のリズムは遺伝的に決められているとはいえ、質の良い睡眠にするための工夫はいくつもあります。

地球上のリズム、すなわちほぼ 24 時間で昼夜がめぐってくるリズムは、「朝 日受光」が体内時計のねじ回しの役目をしています。睡眠のリズムが崩れたとき、 立て直しは朝日受光からです。
もちろん暗い日には部屋の明かりをしっかりとつ けて下さい。
逆に眠っているときに明かりがあると、「なかなか寝付けない」、「睡 眠が浅くなる」、「夜泣きが多い」、その結果 睡眠不足になるため、「昼間に眠く なる」、「昼間のパフォーマンスが落ちる」、
子どもたちでは、「朝起きにくい・機 嫌が悪い・頭痛」の他に昼間はハイテンションになってしまって ADHD と間違えられることもあります。

当院の例で、なかなか眠らない子供に親御さんに部屋を暗くしてもらいました が、それでもだめだったのでお薬を使ってもらうことにしました。
次にお会いし て薬の効果をお尋ねしたところ、薬を使わずとも眠るようになったとのこと!?

賢いお母様は、お父様に暗い部屋の中でスマホをすることを止めてもらったそうです。
すぐに寝入るようになった!!ということでした。

赤ちゃんは眠くなると、手や足が暖かくなります。
これは皮膚から熱を放散することで、深部体温(脳や内臓)を下げようとしているのです。
この深部体温は、 体内時計による覚醒レベルと連動していて、夜 9 時くらいをピークに下がり始め、入眠中最も低温になります。

寒い時期になってきましたが、入浴は就眠の 2 時間程度前に済ませるか、就 寝直前に入浴する場合はぬるめのお湯につかる方がよいと言われています。
また 電気毛布を使う場合は、ねる前に電源を切るか、オフタイマーを活用しましょう。
ただ適度な室温を保つためにエアコンを使うことはお勧めです。


☆突然の体調の変化に備え、年末年始お出かけする際は、保険証、母子手 帳等持って行きましょう。

 救急医療情報センター  059-229-1199

12/22(日)

1/2(木)

休日当番

9時~17時 TEL必要


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