ぞうさんニュース

2019年9月号 視力の発達 1歳半ごろにピーク

視力の発達..1歳半頃にピーク、3才では下降傾向。弱視の早期発見は?

今年の日本小児科学会での矢嶋茂裕医師の発表から

乳児に対しても視機能の検査を行う器機が開発され、矢嶋医師のクリニックで 6才未満児に実施。
1576 名中、1433 名(90.9%)は正常判定。
異常とされ た 143 名(9.1%)のうち 67 名を眼科紹介し、そのうち 32 名(2%:50 人 に1人!)が治療として眼鏡を使うことになったという結果です。

67 名の内、 遠視:22 名(15) 近視:5 名(4) 不同視 10 名(7) 斜視:6 名(0) 乱視:24 名(6) ( )内は眼鏡要した人数 高度の遠視は自己の調節力ではカバーしきれず、遠近ともピントの合わない画 像になり弱視になる可能性が出てきます。
22 名中 15 名が治療を要したことからも遠視は頻度が高い上に、治療を要する頻度も高いことが分かります。
近視は 5 名と頻度は少ないものの 4 名が眼鏡治療となっています。
もともと 乳幼児は軽度の遠視の傾向にあり眼球の成長とともに正視に近づいていきます。
その前段階ですでに近視になっているということは、さらに近視になる可能性があると考えられます。
不同視は、左右の屈折の程度が異なり片眼のみ遠視のことが多いので、弱視に繋がりやすい異常です。
よく見える方で見ているため保護者が気づきにくく、発見が遅れ治療に難渋ます。
スマホによる急性内斜視の誘因となる可能性も考えられます。

ヒトの視覚の感受性期を考えると、この年齢でのスマホやゲーム機などはなるべく避けたいですね。
お子様のことで気になられたら、当院にご相談下さい。


☆お知らせ

  • 9 月 1 日から福祉受給者証が更新されています。窓口への提示お願 いします。
  • 0 才~6 才未就学児の方は来院時必ず受給者証の提示をして下さい、
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