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2018年12月号 かゆみに対して 「冷やす」 は効果がある理由(わけ)
かゆみに対して 「冷やす」 は効果がある理由(わけ)
11 月末のNHK の番組「チコちゃんに叱られる」を見ていて納得しました!
「ヒトは痛みを感じた時、その部位に思わず手を当てる(なでる)理由」をおしえてくれました。 「みる・きく・さわる・におう・あじわう」感覚を五感と言いますが、
それ以外にも、
- 頭の位置入力(動き・向き・角度・速度)の前庭覚
- 体の動き(筋肉や関節)の体性感覚
- 深部内臓知覚(頭の中・体の臓器など)
- 皮膚表在の痛・圧・冷・温覚
があります。
「かゆみ」は何らかの刺激に反応して出てくるかゆみ物質が働くことにより 「かゆみ」が起こります。
これらの感覚入力が脳に伝わる速さ(神経伝達速度) に差があることが理由でした。
その速さの順は、
1動き 2触覚 3痛覚 4冷覚 5かゆみ でした。
痛みが入力されて、思わずその部分に手を当ててなでると、なでるという触 覚入力が痛覚よりも先に脳に到達することで痛みを感じることが少なくなる
から、とのことでした。
それではかゆみに対しても、1~4の感覚が先に到達するということになります。
これまで冷やすとかゆみが薄れるというお話を診察場面でしてきまし た。
冷却すると血管が収縮し、かゆみ物質を抑えることができるほかに、この 神経伝達速度の差による効果もあるということになります。
また蚊に刺され赤 くかゆくなった部分を爪で跡がつくくらいに痛みを与えると、かゆみが飛んで しまうことの裏付けにもなります。
かゆくて掻くと、周辺の健康な皮膚まで傷つけてしまうので、冷却という簡 単な方法も取り入れてみて下さい。
☆年末年始の休診・診療日
12/29(土) いつも通り
12/30(日) 休 診
12/31(月) 休 診
1/1(火) 休 診
1/2(水) 休日当番
1/3(木) 休診
12/8(土) 孝 Dr 学会出席のため不在
12/26(水) 康子 Dr 午前不在