ぞうさんニュース

2018年11月号 冬の風邪の豆知識その2

冬の風邪のまめ知識―その 2―

RS ウイルス感染症

本来インフルエンザとともに真冬に流行する病気と思われていました。
今年は三重県内でも津市での 7 月頃からの流行を皮切りに、県内各地で発生しています。
当地域でも 9~10 月にかけて流行しました。

幼児期以降でかかると、通常の風邪症状や、急性こうとう炎になることが多いです。
こうとう炎では、声帯周辺に炎症が起きるため声がかれ たり、オットセイの吠え声のような咳がでます。
夜間ぐっすりと眠りに ついたと思ったら、急に咳をし始め眠れないという仮性クループを起こすことが一番つらい症状です。
のどで呼吸と共にぜいぜいと音がでるの で、よく喘息とまちがえます。

1才以下特に生後6ヶ月以下の子さんでは、 肺のおくにある細気管支で炎症を起こし重症になることがあります。
早産児や心肺に病気を有する児、ダウン症児では特に命にかかわることがあるので、特別な注射(シナジス:モノ クローナル抗体)で予防します。
それ以外の子さんも重症化の気配があ る場合はステロイドホルモンの注射、入院して呼吸管理を行うこともあります。

鼻の奥から採取した粘液で検査をする方法がありますが、保険診療で は1才未満しかできません。
実際保育園に通っている兄姉から感染することが多いので、本来年令を問わずに検査を受けられる体制にすべきで しょう。

声がかれる、オットセイのようなせき、夜間ぐっすり眠りついた途端 に出る激しいせきなどがあれば、「RS ウイルス」を疑って、早めに小児 科を受診して下さい。


☆インフルエンザワクチン受付しています。

接種される方は事前の予約をお願いします。受験生の方は2回接種をお勧めします。
又今年の流行は例年より 早いので、早めの接種が宜しいかと思います。

11/4(日) 休日当番

9時~17時 受診される方は、TEL を必ず入れて下さい

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