ぞうさんニュース

2018年5月号 成長のピーク

成長のピーク 東北大加齢医学研究所教授

中日新聞に面白い記事が掲載されていたのでご紹介したいと思います。

人間は生まれると、まず脳の一次感覚野と呼ばれる領域の発達が加速します。
一次感覚野とは、大脳の中で、皮膚感覚、聴覚、視覚などの感覚をつか さどる領域をいいます。
これらの領域がすぐに発達する理由は、赤ちゃんは 生まれてすぐにお母さんを認識する必要があるからです。

お母さんに抱きしめられたりすることで赤ちゃんの内面に起こる愛着の 形成が深まれば、精神の発達だけでなく、五感の発達にもよいことが脳の観 点からもいえると思います。

1~2才は言葉を覚え、自分の周りのことに興味を持ち始める時期です。
この頃の子どもたちの脳に関する研究は非常に限られていますが、恐らく 母国語や興味関心に関わる領域などが成長していると考えられます。

3~5才ぐらいに著しい成長が見られるのは 運動野です。
この頃はいろいろなスポーツを始めるのに とてもよいタイミングです。
意外に思うかもしれませんが、 楽器演奏も「巧緻運動」といって、運動の一種になります。
ピアノやバイオリンなど楽器の習い事を始めるにもよいでしょう。

英語などの第二言語の習得、特に会話など聞き取りの能力を伸ばすのによい時期は8~10才です。
言語に関わる脳の 発達が最も活発化するからです。

脳の発達はすべての領域で同時に進むのではなく、領域によっ て発達のピークを迎える年齢が異なっています。
新年度を迎え、習い事などさせてあげたいと考えているお母さんも多いかと思います。参考にしてみて下さい。


☆お知らせ

日差しが強い季節になってきました。車の中は少しの時間でも高温になり危険です、子どもさんだけを車内に一人にしないよう気を付けて下さい

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