ぞうさんニュース

2018年1月号 おたふくかぜによる聴力損失

あけましておめでとうございます

今年もスタッフ一同皆様の健康を祈念し精進致しますのでよろしくお願い申し上げます。

おたふくかぜによる聴力損失

おたふくかぜ(ムンプス)には様々な合併症があります。
I型糖尿病・不妊(男女と もに)・無菌性髄膜炎などが有名ですが、ムンプス難聴も注意すべき後遺症の一つです。
第 21 回日本ワクチン学会で国立成育医療センター耳鼻咽喉科の守本倫子先生が 2016 年のムンプスによる難聴患者の発生数を日本耳鼻科学会による調査結果と して報告しました。
それによると約 2500 の耳鼻科を有する全国の医療機関を対象 にアンケート調査を実施し1年間で少なくとも約350人の難聴患者の発生を確認しました。
いずれも重度難聴で大音量でないと聞き取りにくいか、全く聞きとれない ものでした。
片側のみの聴力損失の場合でも、脳内での雑音処理が不可能となりま す。
そのため聞き取りの著しい不明瞭化、音源方向の判断が健常者の 1/2 以下とな り、運転や音楽鑑賞などに著しい不利を生じます。又 30 人以上の両側難聴者も報 告され、この方たちはムンプスによって全く音のない世界におちいってしまいまし た。
これらの事実を受けて日本の代表的な 16 の医学会の代表者より成る日本予防 接種推進協議会は、
厚労省に対して日本耳鼻咽喉学会とともにムンプスワクチンの 2 回定期接種を推奨する方針を打ち出しました。

現在MRワクチン(麻疹風疹)は、1 才と小学校入学前の 2 回定期接種となっています。
ムンプスとMRワクチンとの同時接種は技術的に問題があるので、1ヶ月の間 隔をおいて同時期に接種するのが最も効果的と考えられます。
全国定期化にはもう 少し年限がかかりますが、この地域では幸い自治体補助が早くから実施されています。
お子様の健康的な成育のためにぜひ積極的にムンプスワクチン2回接種をすすめて 、
糖尿病、不妊、難聴などの不幸を減らしていきたいものです。


 ☆受付からのお知らせ

  • 1月からの予防接種は、月・水・土の1時30分~2時30分になりますのでご了承ください。
  • インフルエンザかも?という症状の方は、別部屋に隔離させていただきますので受付時に申し出て下さい。
  • 予約電話 0597-47-1944 のご利用をお勧めします
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