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2017年11月号 発育性股関節形成不全にならないために
赤ちゃんの子育て情報
発育性股関節形成不全にならないために~
三重病院小児整形外科 西山先生のお話から~
前は「先天性股関節形成不全」と呼ばれていた疾患です。本当は「生まれつき」というよりも、出生後の環境要因によるものの方が多いということから「発育性」 と名付けられました。
赤ちゃんの四肢を体とともにグルグル巻きにする習慣がある民族では、以前から 高率に股関節脱臼が発生していました。
日本でも三角オムツの時代には発生頻度が 高かったのです。
乳幼児期早期に、股関節を中心とした乳児の自然な足の動きを妨 げないように、おむつや衣服、抱き方に注意すればかなりの割合で防ぐことが出来 ます。
「抱っこ」は 「コアラ抱っこ」で。
新生児期から、股を広げた形でお尻と両足が M 字型になるよう に抱くのが望ましいのです。
従って縦抱きに近くなります。
スリングのように1枚の布の中に細長く股関節と両足を揃えて 締め付ける形は望ましくありません。
ただ抱っこ型のひもは、 お母さんの足元がよく見えないのでこけることがあります。
おむつは 「ハイレグ」で。
今は紙おむつがほとんどですが、それでも股関節を押さえつけるような当て方を している場合をよく見かけます。
背中側のおむつはしっかりと広げてウンチを逃が さないようにしますが、おなか側はおしっこを捕まえる形に絞り、そけい線を見えるくらいに当てます。
いわゆる「ハイレグ」の形です。
最近はかなり低月齢からパ ンツスタイルの紙おむつを使われる赤ちゃんが増えてきました。
立ち上がる、歩く などの運動発達まではハイレグオムツスタイルの方が股関節には優しいようです。
4か月健診でしっかりと股関節を診てもらいましょう。
注意の必要なお子さんは、 第1子女児で、逆子、母親にも股関節脱臼のあった場合です。
☆インフルエンザワクチン 10/30~接種はじまりました!!
接種時間月・火・水 午後2時~2時30分 午後5時~5時30分
土曜日 午後1時30分~2時30分
※ その他の予防接種は、月・水の1時30分~2時までとなります