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2016年12月号 発達シリーズ14 集団参加に必要な社会性の発達段階
発達シリーズ14 集団参加に必要な 社会性の発達段階(幼児期)
発達協会及び早稲田大学 小倉尚子 先生
生まれてから歩き始めるまで、すべてお世話されないと生きていけない赤ちゃんが次第に「自分で」という行動を始めます。
そうすると、「1才3ヶ月頃位までに他者への気づき」「自我・自己主張の芽生え」 「2才前後に良い・悪いが分かり始める」「3 才頃から好みがはっきりし、人と協調し始める」「4才~5才頃 ルールを理解し、上達意欲が高まる」 「5才~6才頃 道徳的な見方をし、善悪判断ができ始める」
1才前後~1才半の話は 2010 年 4~5 月号でお話しました。
今回はそれ以降の年代 のお話です。
◆3才頃になると
「好きな子と同じことをしたい」→「集団の中で、学ぶ意欲」
「好きな子と遊ぶために」→「集団行動のルール(順番など)」
「好きな人や物ができる」→「大切に思う心」優しくする、年上意識↑
この段階の子によく見られる姿には、
- ○ 好きなら少しの我慢や人に合わせることができる
- ○ 友達を欲しがる、関わろうとする
- ○ 大人のお手伝いや他の子のお世話をしたがる
- ▲ 友達と関わりたいが、うまく入れない
- ▲ 友達と関わる分 トラブルが増えた
- ▲ 相手に強い口調で話したり、強引に自分の方に向かせようとする
「いっしょ」を体験すること
「好き」「いっしょは楽しい」という気持ちが子ども集団への参加意欲を高めます。
- 「いっしょ」にするより、自分の好きなようにしたい
- 「いっしょ」にするのは、合わせなくてはならないので嫌
- 相手を意識する・動作を合わせることができない→急に高度な共同作 業を求められても うまくできない
- 手をつなぐ、歩くなど
・おとなと手をつないで歩く
・手をつながずにペースを合 わせて歩く
・子ども同士手をつないで歩く - 物を使って…例)机を運ぶ、二人組運動(ボール運び、お盆運び)など
- 「いっしょだね」と繰り返し伝える
☆年末年始の休日・診療日
12/30(金) 午前のみ
31(土) 休診
1/1(日) 休診
2(月) 休日当番 9時~17時
3(火) 休診
☆救急外来を受診される際は医療機関に確認の TEL を必ず入れて下さい。