ぞうさんニュース

2016年11月号 日本脳炎ワクチンにⅠ期接種時期について

日本脳炎ワクチンのI期接種時期について

日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
三重県小児科医会 感染症・予防接種委員会

昨年千葉県で 11 ヵ月児の日本脳炎患者が報告されたことから、上記委員 会より以下のお知らせがありました。

日本脳炎は、ウイルスを持っている蚊に刺されることで感染します。
ワクチンの普及と生活環境の改善で患者発生は激減しています。
ブタも蚊に 刺されることで抗体を持つため、国は 1 才のブタの抗体保有率でもって、ウイルスの拡がりを毎年観測しています。
これによると、毎年西日本を中 心に広い地域で確認されています。

最近の小児の日本脳炎患児は、熊本県で 2006 年に3才児、2009 年 7才児、高知県で 2009 年に 10 才児、兵庫県で 2013 年に 5 才児、千葉県で 上記の報告がなされています。

三重県では、平成に入ってから2年、3年、17年、22年、25年に1名 ずつの報告(いずれも 60 才以上の高齢者)のみです。

 標準的な日本脳炎ワクチン第1期初回接種時期は、3才に2回、翌年1回で基礎免疫をつけるスケジュールです。
しかし下記の条件の場合、生後6ヶ月から接種することができます。
  1. 日本脳炎流行地域(東南アジア・東アジアで患者多発)に渡航・ 滞在する小児
  2. 最近日本脳炎患者が発生した地域 3.ブタの抗体保有率が高い地域に居住する小児
  3. ブタの抗体保有率が高い地域に居住する小児

ブタの日本脳炎抗体保有率について、関東以南では多くの県で約 80%以上 の抗体保有率が報告されています。
三重県のブタ抗体保有率は必ずしも低 いものではありません。
年により異なり、毎年夏になるとブタの抗体保有 率が 50%を超えた時点で日本脳炎警報が出されています。

気になる方はご相談下さい。

☆受付からのお知らせ

インフルエンザワクチンの接種が始まりました。
13 才までは 2~4 週間の間隔 で 2 回接種です。受験生もできれば 2 回接種をお勧めします。
また小さい赤ち ゃんのいるご家庭では家族の方のワクチン接種をお勧めします。

インフルエンザワクチン

平日 2時~2時30分 5時~5時30分

土曜 1時30分~2時30分

※必ず事前の予約をお願い します。


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