ぞうさんニュース

2014年7月号 ロタウイルスワクチンは乳児のけいれん発作の予防に有効です

「ロタウイルスワクチンは乳児のけいれん発作の予防に有効です」

赤ちゃんに下痢をおこすウイルスは、ロタ、ノロ、アデノ、エンテロなど多くの種類があります。いずれも下痢、嘔吐でミネラル不足や脱水を来たしたり、直接神経の働きを低下させて乳児のけいれん発作の原因になります。
米国では、ロタウイルスワクチンが 2006 年から定期接種になりほぼ全乳児に実施されるようになりました。米国国立予防接種センターが最近2009 年までの 3 年間のけいれん発作発生率を「完全接種したグループ」と「接種していないグループ」で比べたところ、けいれん発生頻度がワクチン接種グループで 20%低下したことが分かりました。
ロタウイルスワクチンは現在日本では 2 種類採用されています。まだ定期接種化されていないため、自費になりますが、紀北町、尾鷲市は補助があります。5 価のものも1価のものも両方とも腸炎、腸重積やけいれん発作の予防にとても有効です。生後 2 ヶ月から接種可能です。夏場にもロタウイルスの症例は最近ではめずらしくありませんので、季節に関わらず是非とも接種されることをお勧めします。

ロタウイルス胃腸炎

水のような下痢が何回も続き、それに嘔吐が伴います。体から水分と塩分が失われていき、いわゆる脱水症をおこします。脱水症にならない場合でも、たいへんつらいものです。感染力が強く、保育園などでもあっという間に流行します。手洗いなども大切ですが完全に伝染を抑えることはできません。
根本的な治療法がないためにワクチンによる予防が重要です。


☆お知らせ

夏休みなどを利用して、日本脳炎2期、DT(ジフテリア破傷風)、MR2期など接種しましょう。 ワクチンの時間:午後1時30分~2時30分

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