ぞうさんニュース

2014年6月号 なぜ水痘ワクチンを2回打つ必要があるのか

なぜ 水痘ワクチンを2回打つ必要があるのか?

約20年前より、米国で日本人の発明した水痘ワクチンによる定期接種が始まりました。
その後対象年齢の80%以上の児童が接種されるようになって、あっという間に水痘患者は激減しました。
しかし米国では1回接種のみにとどまっていたので、ワクチン接種済みの児童にも軽い水痘を発症して、他児への感染の広がりをくいとどめることができませんでした。

最近ヨーロッパでは、ドイツ、フランスなどで1才過ぎに水痘ワクチンを2回接種して予防効果を充分に上げることに成功し、流行の抑え込みができました。

日本でもこれを受けて、今秋より水痘ワクチンの2回の定期接種が実施する運びとなりました。一昔前の日本では生ワクチンは1回で十分有効という考え方でしたが、近年成人麻疹や先天性風疹症候群の流行が続き、
MRの2回接種に本格的に取り組み始めました。
厚労省は同じ間違いをしないために今秋より水痘ワクチン2回接種を定期化することになりました。
接種時期は1才過ぎに開始し、数か月の間隔で2回、対象年齢は1才から3才までということになるはずです。
今後の政府の発表を注意深く待ってください。

水ぼうそうとは

「水痘・帯状疱疹ウイルス」という、ヘルペスウイルスの仲間による感染症です。
水痘にかかった子供の咳やくしゃみからウイルスが飛び散って広がる(飛沫感染)ほか、水疱(水ぶくれ)の中にウイルスが入っているので、つぶれた水疱から出た液を通して(接触感染)感染することもあります。
潜伏期間は約 2 週間で、全身に小さな赤い発疹や水ぶくれができます。
すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止です。

帯状疱疹とは

一度かかった人の体のなかには、ウイルスが持続潜伏感染しています。
何かのきっかけでウイルスが活動すると帯状疱疹になり、顔、胸、腹、上・下肢などの片側に帯状の水疱が現れます。


☆お知らせ

  • 水いぼ(伝染性軟属腫)はプールが始まるまでに早めに取ってあげましょう。
    処置の約 30 分前に痛み止めをしみこませたテープを貼っていただきます。
    詳しくは受付にご相談ください。
  • 玄関に低身長についてのパンフレットが置いてあります。
    身長の度合いが分かる成長曲線がついていますので気になる方はご利用・ご相談下さい。
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