ぞうさんニュース

自立には、「身辺自立」「精神的自立」「社会的自立」「経済的自立」があります。
自立は、発達の目標のひとつでもあります。いずれもながい時 間をかけ、努力して身につけていきます。

乳幼児期は「身辺自立」に取り組み始める時期です。
これまでのシリー ズでも述べたように、
自我(したい、したくない)を行動で表すようにな ると「食べる・のむ」「ぬぐ・きる」「おしっこ・うんち」などが自分でで きるように、いわゆるしつけをはじめます。
このときにしっかりと「じぶ んでやってごらん」「ほーら、じぶんでできたね。えらかった」と「じぶんで」という言葉をいっぱい使ってください。
すると 「じぶんでできた!」という達成感、「じぶんはえらい!」 という自尊感を持つようになり自信がでてきます。
自信をもたせてくれるおとなとのやりとりに、こどもは すなおに耳をかたむけるでしょう。
「じぶんで」という意思と「できる」という自信が 精神的自立を育んでいきます。

幼児期後期の自立には家族内での役立ち感も養ってあげましょう。い つもおとなにお世話されているばかりでなく、家族の一員として役にたっ ているという実感を持てるようにしてあげてください。 時期(能力)にあったお手伝いをしましょう。
こどもに手伝ってもらったら、 「ありがとう」「たすかった」「よくできたね」と感謝し認めてあげてください。
カレンダーにでもシールを貼るなどして、
お手伝いを したことがほかの家族にもわかるようにしてあげるといいですね。