その他
2008年5月号 日本小児科学会報告
2008年 日本小児科学会報告-概観-
- 小児の肥満とメタボリックシンドロームについては、国際シンポジウム が行われました。
日本人の子どもの内臓脂肪の判定基準は、腹囲/身長 が 0.5 以上が妥当とのことです。 - 乳幼児の喘鳴(ゼーゼー)について
* 非喘息性喘鳴の診断と治療―ゼーゼーが全て喘息ではありません。
* 気道ウイルス感染(とくにRSウイルス)は、喘息の始まりとなるのか?―まだ議論中。
* アトピー型乳児喘息の診断、長期管理薬の適応と使い方など。これは次の脳症の新分類と関連があります。 - 脳炎脳症の新概念これまでの原因菌別の分類ではなく、病態をもとに3つの概念に整理さ れました。
1.代謝異常によるもの。
2.サイトカインストームによるもの。
3.けいれん重積型急性脳症。 2番にはインフルエンザ脳症が含まれ、解熱剤が悪化要因のひとつであるとわかっています。
発熱即解 熱剤の考えは危険です。
喘息治療に使われるテオフィリン製剤 はけいれんを誘発しやすく、そのため3番をおこすことがあります。
従って乳幼児の喘息の長期管理薬には、ステロイド吸入剤を使用するようになってきました。 - 小児救急医療の問題 すぐに小児科医を増員することは難しい。
現状打開策としては、保護者 に本当の救急かどうかの判断ができるよう働きかけを行ない、
病医院の コンビニ化を防ぐことなどがあげられました。 - 小児医療と教育現場との協力など。
☆お知らせ
とてもあたたかくなってきましたが、朝夕はまだ冷え込むことがあります。
寝冷えをしないようにしてくださいね。
- もしもの時のために、お出かけの時には、保険証、おくすり手帳を持っていきましょう。
- これからの季節、自動車の中はとても高温になります。危険なので絶対に子どもだけを車内に残していかないようにして下さい。
- 休日診療を受診される際は、必ずTELをしてから来て下さい。