ぞうさんニュース

ワクチンニュース

Ⅰ. 4月から小学校新入学の皆さん、こどもさんも保護者さんもワクワクドキドキの3月ですね。その前に母子手帳の予防接種のページを見直すことをお勧めします。公費で負担してもらえる予防接種の期限が7歳半までのものが多く、中でもMR(はしか・風疹混合ワクチン)の2回目は入学前の3月31日までとなっています。
  世界的にはコロナ禍の外出制限などで、はしかワクチン接種率が下がり感染者が急増しているそうです。このご時世にいつ国外から持ち込まれるかわかりません。永らく流行がないので、若いお医者さんたちははしかの診断経験が少ないでしょう。はしかの集団免疫を付けるには、2回接種と95%以上の接種率が必要です。また困ったことにはしか・風疹のワクチン製造が追いついていない状態です。なるべく早く予約をしていただく事をお勧めします。
Ⅱ. 4月頃からヒブワクチンが、DPTP4混ワクチンと一緒になります。ジフテリア・破傷風・百日咳・不活化ポリオの4種類に、ヒブも混合して、注射回数が1種類分減ることになり、子どもたちには朗報です。現在の4混ワクチンから、順次5混ワクチンへと変更される予定です。
Ⅲ. 現在RSウイルス大人用ワクチンができました。子供向けのRSワクチンはまだ開発中で完成しておりません。国はモノクローナル抗体の月1回の注射を用いてRSウイルス感染の重症化の危険性のある子どもたちに接種を限定しています。
大人たちのRSワクチンが作られたのは高齢者や重篤な基礎疾患のある成人が感染すると呼吸器系病変が深刻になるだけでなく、神経系、循環器系などの持病を悪化させて致命的な病状になる恐れもあります。個人の免疫確保と同時に社会での流行を抑えて低年齢の子供たちに広げないという大きな意義もあります。 
詳細は当院にご相談ください。

ページトップにいくゾウ!