ぞうさんニュース

よもやま話

京都八坂神社は祇園祭で有名です。毎夏大きな山車で京都市中を引きまわし、1年の無病息災を願う祭で、一番大きな山車は蟷螂山(とうろうやま)と呼ばれ、蘇民将来(そみんしょうらい)の名前を記したちまきに似せた飾りを町人達に配ります。
祇園精舎というのは神様たちが住む御殿でこれを守護するのが四天王でそのうちの一人が牛頭大王(ごずだいおう)という疫病除けの神様です。
彼はある日旅の途中で飢えて巨旦将来(こたんしょうらい:金持ちの兄)の家を訪れ食と宿を乞うが悪い身なりを見て拒絶されてしまいます。
次に蘇民将来(貧乏な弟)の家を訪ねたところ質素ながら茅(かや)の床と粟(あわ)の飯で歓待されました。牛頭大王はお礼に茅の輪と護符(お札)を残し弟には「これを持つ者は生涯無病息災」と約束しました。
この地域ではお盆に蘇民将来のお礼を玄関の軒先に祭り神社で茅の輪くぐりをする風習がありますが、この神話に基づくものです。
私には20才の春に知り合い、55年間付き合い続けている京都の友人がいます。その彼が久し振りにこの夏我が家を訪ねて蟷螂山のちまきをプレゼントしてくれました。
早速当院の玄関先に飾りました。今年も皆様と一緒に無病息災を願いたいと思います。

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