ぞうさんニュース

2013年11月号 世代間連鎖

世代間連鎖

幼児期のおままごとごっこで、家族ごっこを見かけます。
よく出てくる登場 人物には、「わたし」のほかに「お父さん」「お母さん」「あかちゃん」(お兄さ ん、お姉さん役は比較的少ないようです。また弟、妹という言葉もまだ難しい のかもしれません。)などがあります。
最近はイヌの役もよく耳にします。本 人たちはすごく真面目にイヌを演じて嫌がっている様子はありません。
それだ け家族内でのペットの地位も上がってきたのでしょうか。

セリフを聞いていると、その子どもたちの家庭の様子が目に浮かびます。
ほのぼのしたり、くすりと笑わされたり、母親が聞いたら冷や汗をかくこともあるのでしょうね。

大人のすること、言うことはいつのまにか子どもたちのこころの鏡に映り、 内容の真の意味はとりあえず置いておいて、まねっこをします。
このように知 らず知らず周囲のおとなをモデルにして成長し、子どもたちが自分の子育てを するときに同じように振舞っていきます。

この世代間連鎖には、望ましくないものも含まれます。
虐待とまでいかなく ても、子どもが親の思うようにならないとき、
怒鳴りつけたり、手をあげたりして親に従わせようとする子育ても連鎖します。
言葉の意味がわからない年代 の子どもほど親の表情やことばの行動に怯え、恐怖、怒りがこころの奥底に沈 み込みたまっていきます。
子ども自身で自分の心を守れないほどの体験をすると、フリーズすることがあります。
極端な場合大きくなってから、うつや多重 人格などの人格障害を呈することがあります。
親のアルコール中毒や家庭内暴 力も連鎖します。

私たちは時折子どもの頃を振り返って、自分はどのように育ててもらったの か「よかったこと」「してほしくなかったこと」をかみしめ、次の子育てに臨 みたいものです。


☆お知らせ

インフルエンザワクチンの接種が始まりました。
13 才までは、2~4 週間の 間隔で2 回接種です。
受験生もできれば 2 回受けることをお勧めします。
2009 年冬の新型インフルエンザウイルスの変異株がすでに出てきています。
2009 年流行期にかかったから安心というわけにはいかないようです。
前回かかったかたも接種をお勧めします。
また、小さい赤ちゃんがいるご家庭では、家族の方のワクチン接種をお勧めします。
※ワクチンは必ず事前の予約をしていただきますようお願いいたします。

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