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2013年9月号 汗とアトピー皮膚炎の新しいお話
汗とアトピー皮膚炎の新しいお話-大阪大学 室田浩之先生による-
汗でアトピー皮膚炎が悪くなる?
いえいえ、汗を十分にかいていないことが症状を悪くする原因ですって!
汗の役割
保湿―皮膚の水分量を保ち、うるおいを与える。 免疫―汗に含まれる物質が、細菌などから皮膚を守る。
体温調節―体の熱を発散させ、体温を下げる。
アトピー皮膚炎の人は「汗の量が少ない」「汗が出るまでに時間がかかる」
その原因としては、アレルギー炎症の他、汗に対する不安が あるため汗をかくチャンスを減らしていることがあげられる。
ドライスキンになると、アトピー皮膚炎の悪化へと悪循環におちいって しまう。
汗をかいた時に気をつけることは?
- 汗をかくとかゆみを感じるので、おしぼりで汗を拭きとったり、かゆいところをシャワーや流水で洗い流す。
- 汗をかいたままほうっておくと、症状が悪化する。1の汗対策とともに、ぬれた衣類を着替える。
- アトピー皮膚炎の治療をしっかりしよう。
- ステロイドのぬり薬、保湿剤、抗ヒスタミンの飲み薬などでしっかりなおそう。
入浴の温度
- 皮膚のバリア機能を回復するのによい温度は 36~40°C。お風呂のお湯の温度は 38~40°Cがよい。
42°C以上になるとバリア機能の回復が 遅れる。 - 日常生活の見直しを。運動や通学を自転車や歩きで。エアコンの温度 を過度にしない。軽い運動から鳴らしていく。など
☆受付からのお知らせ
- 9/1より福祉医療費受給者証が更新されています。受付への提示おねがいします。
- ワクチン、乳児健診の時間帯は健康な方が来院されていますので、もし体 調の悪い方はスタッフにお知らせください。