ぞうさんニュース

2011年7月号 病原性大腸菌

急に真夏!

35°Cを越える日が続き、三重県は食中毒警報を出しました。
今多いのは、キャンピロバクター腸炎、重症合併症を起こすのは腸管出血性大腸菌 による腸炎です。

キャンピロバクター
(ジェジュニ、コリ)
腸管出血性大腸菌 (O-111、O-26、O-157 など)
潜伏期間 1~7日 3~5日
症状 腹痛、下痢(粘血)、発熱、嘔吐 腹痛、下痢(粘血~新鮮血)、発熱、嘔吐
疫学 ニワトリ、ブタ、ウシ、野生 動物などの腸管に保菌 ウシが保菌
感染経路 これらの排泄物で汚染され た食肉、牛乳、飲料水や調理 器具、手指を介して レバサシ、ユッケなどの生肉、焼肉、
これらからの二次感染あるいは、患者の便からの二次感染
合併症 まれに腸炎症状
1~3 週間後にギランバレー症候群をお こすこともある
まれに腸炎症状 1~3 週間後
にギランバレー症候群をおこすこともある
ベロ毒素を産生する菌では約1割の患者から発病数日後に溶血性尿毒症症候群(死亡率 3~4%)を起こす
治療 1 脱水への予防、治療
2 抗菌剤、抗生剤
1 脱水への予防、治療
2 下痢止めを使わない
3 抗菌剤(早期数日、5日分位)

※他に食中毒を起こす菌は他の病原性大腸菌、サルモネラなどもあります。
菌を付けない、増やさない、殺菌するが原則です。
症状を疑い、受診されるときは、ぜひ下痢便をみせて下さい。


☆お知らせ

当院は、節電対策に取り組 み始めました。ご協力お願いいたします。

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