ぞうさんニュース

2010年12月号 生活習慣病と不眠

生活習慣病と不眠

~久留米大学精神科 内村直尚 教授のお話~

生活習慣病の治療ガイドラインに、運動や栄養のほかに、睡眠時間の 改善が加えられました!
多くの研究で、睡眠不足であるほど朝の血圧は高く、高血糖状態、肥満傾向になるとのことです。
早朝高血圧は、脳内出血や心筋梗塞の危険度をかなり高くします。
朝の救急車のサイレンを聞くと「また重症の人を搬送している」と考えてほぼ間違いありません。

24 時間社会と言われる日本では、大人も子どもも世界で有数の睡眠不足大国です。
ヨーロッパの大人の平均睡眠時間は、

  • 7.4時間、日本の大人 では、6.2時間だそうです。内村先生のお話では、17~8時間睡眠をとる大人が一番血圧も血糖も体重も安定している。
  • 2質の良い睡眠をとる努力をとのことでした。
  • 睡眠導入剤では、習慣化するものは使い続けるのを避け、自然の睡眠に近くなるようなものを選ぶとよいそうです。

子どもの睡眠不足も世界一で、特に就眠時間が遅くなっています。

2000年のデータでも、夜10時以降に起きている子どもは1歳児が 54%、2歳児 59%、3歳児 52%でした。
2才の子どもでも動脈硬化が見つかって いる今、子どもの生活習慣病発症を防ぐためにも早寝を進めてあげてください

幼児では、睡眠儀式(お風呂に入ってリラックスする、その後マッサ ージをする、本を読んであげる、お話をしてあげる、とんとんと体を優 しくたたいてあげる、オルゴールのような優しい音楽を聞かせてあげるなど)をいつも決まって行うことで、安定した眠りへ誘うことができます。間違ってもテレビやゲームは使わないで下さい。かえって脳は興奮 します。


☆当院の年末年始の診療・休診日

12/29(水) いつも通り
12/30(木) 午前のみ診療
12/31(金) 休診

1/1(土) 休診
1/2(日) 休日診療
1/3(月) 休診

☆救急外来を受診される方

必ず医療機関に TELをしてから、保険証、各受給者証、母子 手帳、お薬手帳を忘れずに持っていきましょう。

 

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