ぞうさんニュース

2010年9月号 発達シリーズ10 上の子下の子

発達シリーズ10 ~上の子下の子~

子育て中のお母さんのいらいらの原因のひとつに上の子とのトラブルがあります。

下の子の世話に手がかかるときに限って、お母さんにまとわりつきいろいろと要求します。
「あっちへいってて」と言われ、上の子は「下の子にお母さんをとられた」 と感じるようになります。
だから、下の子にやきもちの行動を取り、余計にお母さんのいらいらが増します。

上の子ども達も下の子も、お母さんにとって愛おしい大切な宝です。
下の子をお世話するとき、出来るだけ上の子ども達と一緒にしてみて下さい。
上の子の機嫌の よいときに、できる範囲でお母さんのお手伝いをしてもらいながら、お母さんと一 緒に上の子も子育てに参加していると実感させてあげてください。

例えば、「おしりナップをとってきて」「お口のまわりをふいてあげて」「よしよしってしてあげて」など。
そして一緒にお世話しながら、「お兄ちゃんはえらいよね。 赤ちゃんみたいに、ねたままおしっこしないもんね。トイレでできるもんね。」
と、お兄ちゃん、お姉ちゃんらしさとはどういうことかを、具体的に教えてあげるチャンスにして下さい。

上の子を叱るときに「お兄ちゃんらしくしなさい」と言っても、「らしく」とはどういうことか子どもにはわかりません。
一緒に下の子をお世話しながら、褒めることで「らしさ」を具体的に教えてあげるとわかりやすいようです。

とはいっても上の子が男の子で3才、女の子で2才半頃まではお母さんのことばの説明を理解することは難しいと思います。
でもお母さんの顔の表情、話声の調子、態度から感じることはできます。
時には上の子も赤ちゃん扱いをするときもあってよいでしょう。
「お母さんをはんぶんこ」といって両方を抱きしめてあげてください。

上の子が5~6才をこえると、きちんとやり方を教えれば、本格的に育児に参加できます。
6才のお姉ちゃんが、いつの間にかおしっこのオムツ替えをしてくれていたという話もあります。
上の子ども達にとっても、下の子は大切な家族です。


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