ぞうさんニュース

2009年7月号 生ワクチンの誤解

生ワクチンの誤解

野生株であれ、ワクチン株であれ、ウイルスは人体内に侵入して一度感染が成立すると、健康体では免疫機能が完成しそのウイルスは二度と病原体として同一体内で活動することはない。
すなわち、終生免疫が成り立つのであると大部分の人は信じています。
だから生ワクチンも同じ理論で、一 回受ければ一生有効と信じられてきました。
しかし、それらは大きな誤りで、感染後一定年数で徐々に免疫は弱まり、自然感染においてでさえ二度目の発症は珍しくないのです。

成人麻疹、先天性風疹症候群、反復性耳下腺炎、口唇ヘルペス、帯状疱 疹などがみなさんにもわかりやすい二度目の感染症です。
そういうわけで 2 年前より MRワクチンは、1才児と就学前5才児での2回接種が実施され るようになりました。
この二回のワクチン接種率が90%以上に保たれた場合、その地域から麻疹も風疹も発症者数0におさえることが可能となり、そして日本からこの病気が他の先進国と同様なくなることになります。
ちなみに、当地区のH21年度のMRワクチン接種率は

I期 II期 Ⅲ期(中1) Ⅳ期(高3)
紀北町 100% 98.6% 98.9% 93.8%
尾鷲市 95.5% 94.4% 89.0% 85.2%

三重県でもトップクラスでした。
現実過去数年に何度か、都会からの麻疹持ち込みを当医院でも経験していますが、その当時全く病気が広がることはありませんでした。
三重県では、MRワクチンは個別接種ですのでお母さん達の認識の高さが要求されます。
この調子でがんばりましょう!!


☆受付からのお知らせ

雨の多い季節になりました。傘の置き忘れに注意してください
(玄関に忘れ物のカサが置いてあります。心当たりの方は確認してみてください。また、 6ヶ月経過した物は処分させていただきます。)

暑い日が多くなってきました。
あせも対策のためにも、汗をかいたら体を 拭いたり、シャワーをしたり、オムツもこまめに替えてあげましょう。

ページトップにいくゾウ!