その他
2009年11月号 子どものあざのレーザー治療
「日本小児科医会セミナー報告」
子どものあざのレーザー治療
(愛知医科大学形成外科 横尾和久先生)
あざのレーザー治療は、「できるだけ低年齢のうちに治す」ことが望ましい。
理由は、
- 2 才近くになると全身麻酔を必要とするようになる。
- ゼロ歳でレーザー治療を行うと、皮膚が薄くて透明度が高いのでよく効く。
- ゼロ歳で行うと、あざの面積が小さいので、照射時間や治療時間が短くてすむ。
- 乳児医療なので、費用負担が軽いなど。
青あざ
太田母斑といわれる種類にはよく効く。
ゼロ歳児には数回、成人では3年がかりで 30回以上必要。
異所性もうこ班(おしり以外にあるもの)は、色調が薄いものは自然消退するが、濃い場合適応となり、有効。
赤あざ
単純血管腫は、ゼロ歳開始で、有効率85%、成人開始有効率10%。
いちご状血管腫は、大部分が自然消退する。濃い場合、皮下のしこりを伴うものでは、赤色調が消失後も、瘢痕、変形が残る。生4ヶ月までにすると、有効。
茶あざ
扁平母斑は、レーザー治療は難しい。一度薄れても時間とともに色 調が戻ることがある。ゼロ歳児有効率60%、成人は20%以下。カフェオレスポットには無効。
黒あざ
色素性母斑は、ゼロ歳児有効率約 70%。しかし、あざに厚みがあるため、完全消去は無理。後日手術を要する。
愛知医科大学、藤田保健衛生大学の形成外科のほか、近くでは、伊勢市民病院にも形成外科があります。
☆受付よりお願い
- 新型インフルエンザの疑いの方は、車で診察をさせていただきます。付き添いの方のみ、受付をしていただくようお願いします。
- 季節性インフルエンザワクチンの接種が始まり、ワクチンの時間(特 に夕方5 時~6時はとても混雑し、診察の患者様にも大変ご迷惑をおかけしております。くれぐれも車の出入りには注意をして下さい。
- 忘れ物、靴の履き違えのないよう気をつけてください。