その他
2009年9月号 発育・発達シリーズ7(噛む動きの発達)
発育・発達シリーズ7
「噛(か)む 動きの発達」
吸う
赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいる時(在胎28週頃)から自分の指を吸っている姿がエコーで確認されています。
これは母乳、ミルクを取り入れるための原始反射として発現しています。
反射ですから自分の意にそわない「吸い」もあります。
食べ物でなくても吸ってしまうのです。
ですから、液状の形でなければ取り込めないし、それほど空腹でなく ても与えられると吸って飲み込んでしまうのです。その結果、苦しくても、太りすぎても自分で拒否できません。
か む
生後4~5ヵ月になると、原始反射は統合され消失します。
この頃 スプーンで舌の上にのせられた液体を「ペチャペチャ」しながら自分でのどの奥へ運んで「ごっくん」と飲み込めるようになります。
ベタベタ、ドロドロ状の食品であれば胃腸も受け入れるようになります。
生後6~7ヵ月頃から、「モグモグ」してきます。
上下の口唇を閉じ、口 の中では舌が上下左右に動き、食べ物に唾(つば)を混ぜ込みながら押しつ ぶして自分でドロドロにして飲みこみます。
生後9ヶ月前後になると「かみかみ」してきます。
歯が生えてなくても歯ぐきでかみつぶします。米せ んべいなどをパリ、パシ、サクッと音をたてて噛み砕くことが出来ます。噛み砕いてモグモグして飲み込みます。
生後1才~1才半頃になると、上下の顎が回転してすりつぶし運動を始めます。
特に奥歯(臼歯)が生えてくるとすりつぶしの臼としての役割を果たします。
又、前歯で(門歯)でかみ切ることも上手になってソーセージの 皮、練り製品なども取れるようになります。
噛む運動が構音(言葉を正しく発音する)のための基礎運動になります。
☆休診のお知らせ
9/30(水) 都合により休診とさせてい ただきます。
9/1 より福祉医療費受給者証が更新されています。受付への提示をお願いします。